オオミスジコウガイビル

 

体長30〜40センチ。原産は東南アジア。コウガイとは公害でも郊外でもなく、笄というイチョウに似た日本髪の笄形に似ていることに由来している。そしてミスジとは映像から分かるように三本のスジがあることからつけられている名前である。谷中では他にクロコウガイビルという生き物がいるがこちらはよく見かけられる。このオオミスジコウガイビルは昭和43年7月に皇宮警察の巡査に発見されて常陸宮様が学者との仲立ちをしたという由緒ただしき生き物なのである。ヒルと名が付いているが、環形動物のヒルではなくプラナリアと同じ扁形動物である。どうしてこんな生き物が谷中にいるのかと言われても困ってしまうが、それだけ谷中墓地の環境がいいということなのである。しかし、谷中墓地内の乾燥が著しいためか、めっきり見られなくなってしまった。1988.6.28


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