ヘビキノコモドキ

Amanita spissacea Imai

谷中霊園では珍しいテングタケの仲間である。谷中霊園には他にもテングタケの仲間はいくつかあるが、このヘビキノコモドキだけはこの十年で一回しか発生しなかったようである。なぜならいつも出かかって乾燥してしまうのである。土中には菌子体が残っているらしく、いつもかさの部分だけ発生しかかって、晴天の影響で失敗してしまうのである。この時の映像は梅雨が一ヵ月も続いた珍しい年で、待ってたとばかりに開いたのあった。そして胞子を飛ばしたまま、いつか発生出来る時期を待っているのだろう。森が回復すればヘビキノコモドキも苦労はないはずだ。1988.7.14


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