犬回虫卵

Toxocara cani

犬回虫は犬を主な終宿主とし、約6週齢以下の幼犬の小腸で成熟する。そして成犬になっていくにしたがい抵抗力を増すと、虫体は未成熟のまま全身組織に寄生するようになる。これが雌犬であった場合、母乳を介して幼犬に感染するのである。どうも寄生虫というのは弱った個体を好んで活発化するようである。仔犬の糞便中に白い輪ゴムのような物があったら回虫と思っていい。谷中に限らず、土の多い場所では虫卵が残りやすいので、しっかりと糞便の始末はしていただきたいものである。


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