ウリ科
日当たりのいい樹などにツルをからませ、長くなったツルはそのまま下に垂れ下がるようにして延びていく。夏の間は気がつかなかった実も10月には赤くなって、林の淵にその存在を強調する。烏が好んで食べることもなく、食べようとしてもその中身は種子以外空洞である。無のような実の意味にはっとさせられることがある。種子はその形から結び文の玉ずさと呼んでいる。またカマキリの頭に見立てたり、打ちでの木槌に見立てて財布などに入れて縁起物にしたりする。夏の日暮れ時、レース状の可憐な花を咲かせる。1989.10.11 |