アオマツムシ

直し目  コオロギ科

体長1.5センチ。現在、谷中墓地で最もよく聞く鳴く虫がこのアオマツムシです。それは樹の上の方に生息しているため、徐草など剤の影響を受けにくいからでしょう。地上に生息するコオロギ達は薬品や下草を刈られるため、その影響をまともに受けてしまいます。アオマツムシは元々中国南部が原産地であって、1898 年に東京の赤坂で始めて記録されたと言われています。そのため「この虫どこで見つけたか知ってる」「赤坂 みつけ」などと言って笑いをとっています。戦前から東京でもかれていたらしいのですが、その後の戦災やアメリカシロヒトリの駆除などで一掃されてしまったそうです。しかし、1970 年頃から八王子の方か青梅街道添いに広まっていったという報告があります。今年も8月中旬を過ぎるとアオマツの鳴き声が圧倒的に聞かれます。1986.10.9


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