オオカマキリ

カマキリ目  カマキリ科

体長7.5〜9センチ。谷中にカマキリが生息しているのだろうか思うだろうが、カマキリは結構生息しているのである。よく見かけるのが茶色で小型のコカマキリで、他にハラビロカマキリというのも谷中には生息している。オオカマキリはカマキリの中でも大きくりっぱで、肉食のオオカマキリがいるということでその場所の自然の指標にもなっている。五月頃に孵化したカマキリは除々に大きくなり、八月にはりっぱな成虫となって姿を表わす。そしてその場所が暖かければ十二月まで生きながらえるが、越冬することは難しい。学名のマンティスは予言者という意味があり、生み付けられた卵の高さからその年の積雪量を知ることが出来るということから付けられた。その予言は豪雪地帯で効果を発揮するようで、積雪の少ない谷中でも毎年高さ1〜2メートルのところに生み付けられている。しかし、その意味も全く無いということはなく、出来れば谷中自然史博物館でデータを残していきたいと思っている。親カマキリの正体に触れてみたいのだ。1986.9.14 


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