ヒキガエル

 Bufo bufo japonicus SCHLEGEL,1838  ヒキガエル科

体長65〜140センチ。毎年、3月5日の啓蟄の頃になると、何処からともなく現れて水辺で交配しながら産卵し、また何処かに姿を隠してしまう。繁殖期以外は水に入らず、谷中では土が多く残る場所であれば結構出会うことがある。そのためカエルなのに水かきの発達が悪い。 梅雨時、しとしとと小雨が降ったりするグワッ、グワッ、グワワッと鳴いてその存在を知らせてくれる。冬に大きな石をどかすと冬眠中のヒキガエルに出会い慌ててしまうことがある。
カエルは哺乳類と同様、三畳期の頃に現れ、両性類のなかでも最も進んだ形態をしているとされている。そのためか都会で最後まで生き残こることが出来たのがカエルの仲間ということであろうか。大昔にはサンショウウオやイモリも生息していたことだろう。1986.9.11


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