ブドウ科
一見草の様なこの植物は葡萄の仲間であって、大きいものでは直径4センチにもなるものがある。谷中霊園では山の手線の線路近くの崖にたくさん分布している。ノブドウの果実は食べても苦くて食用にはならないが、これが野性の葡萄かと思うと谷中ってなんて豊かなんだと思ってしまうのだ。碧色や紫色した直径1センチ程の果実は、野性味があって鑑賞にもたえる美しさがある。きっと大昔からここに分布していたのだろうから、いつまでも丈夫に棲息していてもらいたいものである。1989.11.2