花見とは
日本の花見とは花が桜で、それも一本ではなく群桜していることと、詩歌などの教養ではなく飲食をともなっていること、一人や数人による観賞ではなく群集で行われること、いうなれば三要素(群桜、飲食、群集)が満たされて成立したものである。(白幡洋三郎 花見と桜 PHP新書より) と言われている。外出しても冷えないこの時期こそ、外で宴席をもうける喜びが分かるというもの。谷中は隣の上野と比べれば静かな花見で、これぞ酔っぱらいという人も少なく、どちらかといえばファミリーな花見といえるでしょう。

3月25日(土) まだ桜が咲いていないというのに、日にちが決定していたためなのか、花見の宴が2席ありました。完全にフライングです。

      

 

3月30日(木)

 

この日、東京は桜の開花宣言が出されました。昨日から20℃近くまで上昇し、朝から開花した桜を見ることが出来ました。2000年最初の桜。この日から谷中では連日花見の宴が続きます。この日はまだ2席。
4月2日(日) 開花して最初の日曜日。カラオケはなくなり、大暴れする人もありません。整然としたなかで各席で盛り上がりを見せていました。打楽器一件。三味線一件。詩吟一件。ギター二件。フラダンス一件。
4月4日(火) 平日の夜でも11時近くまで夜桜を楽しむ席がありました。この頃、10時になると交番から蛍の光のメロディーがかかり、10時30分には終了の催促があります。それでも12時過ぎまで酒気に酔う人達が毎年います。
4月5日(水)    今日は朝から雨。こういう日でもビニールをかぶって花見をする席があるのです。
4月6日(木)      昨日の雨のせいで冷えた一日でしたが、昼からの陽気で9分咲きとり、人出も急に増えました。ヒヨドリやメジロが盛んに密を吸って飛び回っていました。
4月7日(金)    午前中に満開となる。平日の昼はほとんどが場所とりであって、宴席を開いている人達は少ないのですが、それでも20席ほどの小規模な宴席が開かれていました。暗くなると仕事を終えた人達が続々と集合してきました。本日から屋台のラーメン屋も登場。
4月8日(土)    夜に和太鼓鳴り響く。毎晩現れていた屋台のラーメン屋さんは、警察から「霊園内での販売は禁止されているので直ちに止めて下さい」と警告されました。皆、散々食べ終わった後だったので大きなトラブルには発展しませんでした。やはり東京は醤油味だ。そして何と夜を明かした宴が一つあった。
4月9日(日)    ほぼ満開の状態での日曜日。恐らく本格的な花見も今日が最後とあってか、午後4時で127席の宴会がありました。敷物なしの宴も含めれば数知れず。見物人は絶え間なく続きました。バイオリンやギターを持ち込んでの宴があったりと谷中の花見には何かルールが 定着しつつあるようだ。
4月11日(火)   

水面に映す桜。昨夜降った雨に散った桜が水たまりに浮かび、鏡のようになった水面にその姿を映しています。この日、谷中では8席の宴あり。同時刻、上野公園では121席の宴。花見について言えば、上野は谷中の約15倍。

 

4月12日(水)    桜にも葉が目立ち始め、それと同時に花見の宴も無くなっていきす。この日、仕事帰りの人達の宴が3席ありました。桜が咲いている時期、沿道は燃えたように輝き続けます。
4月16日(日)    葉桜となってもピクニック気分で花見を楽しむ人達がいます。毎年、この空いてきた時期を好んで花見をするというのも一つの手でしょう。
4月17日(月)    ついに花見をする人はいなくなりました。でも散発的に咲く桜があったりします。

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